フリクションボールペンと言えば、ボールペンなのに書いて消せるので、
学校やビジネスで好んで使われています。
でも案外すぐに、インクが出なくなってしまった事、ありませんか?
インクが出なくなる理由はいくつか有りますが、それぞれ簡単な対処法があるのでご紹介していきます。
フリクションボールペンのインクが出ない4つの原因
フリクションボールペンのインクが出ない理由は大きく4つに分類されます。
- インクが乾燥して先端が固まってしまった場合
- 空気が入ってしまった場合
- インクが高温になり質が変化した場合
- 落とすなど外的衝撃が加わった場合
一つずつ見ていきましょう。
インクが乾燥してしまった時は水に濡らす
フリクションボールペンのインクは水溶性です。
油性と違い、水性ボールペンのインクは乾きやすいです。
乾いてしまったら、ティッシュなどを濡らして、その上で溶かしていく感じで、ゆっくりインクを戻してあげてください。
乾燥の場合は、だいたいコレで解決します。
乾燥の予防のために・・・
- キャップ付きの場合は、使ったら忘れずにキャップを締める
- ノック式の場合は、出来るだけケースなどに入れる
を忘れずに行いましょう。
インクの中に空気が入ってしまった場合の直し方
さて、インクの中に空気が入ることは、フリクションボールペンに限らず、普通の油性ボールペンでも起こります。
空気を出すには、ペンの先端を外側に、手で持って思い切り振ってください。このとき、インクが飛び散る可能性もあるので、必ずスーパーなどでもらうビニール袋などに入れて振りましょう。1度で書けなければ、何回かやってみてください。
また手で振る代わりに、輪ゴムを使ってブンブン独楽(こま)の要領で、ペンを高速で回すのも有効です。このときもペンをビニール袋などに入れて、飛び散らないようにやってみましょう。
インクの色が消えてしまったら冷凍庫に一晩寝かせます
製造メーカーのPILOTによると、フリクションボールペンのインクは60℃になると無色になり、マイナス10℃以下になると元の色が復元しはじめ、マイナス20℃前後でインクの色が戻るという特性を持っています。
フリクションボールペンを日の当たる場所や、暖房器具のそばに置いていると、高温のためにインク自体が無色透明になってしまいます。こうなると、書いても書いても、無色のインクが出てしまい書けません。これを直すには、マイナス20℃程度の冷凍庫に一晩以上放置すると、インクにまた色が戻ります。
ですから、もしインク自体が無色透明になってしまったら、お家の冷凍庫(冷蔵庫ではない)に一晩入れて冷やせば元に戻ります。やってみて下さい。
落としたり、ペン先が変形してしまった時
落としたり、踏んづけたりして、ペン先にダメージが生じてしまった場合は、よほど状況が良い場合をのぞき、復旧は難しいでしょう。修理を試みてダメなら、残念ですが買い直すしか手はありません。
まとめ
フリクションボールペンを壊してしまった場合を除き、インクが乾燥したのか?空気が入ってしまったのか?高温でインクが無色透明になってしまったのかを判断するのは、以外と難しいです。
なので、簡単な方法から順にやってみる事をおすすめします。冷凍庫に入れるのは一晩掛かるので、まずは濡れた紙の上でペン先を濡らしながら書いてみる。だめならビニール袋に入れて振り回す。それもダメなら、冷凍庫に一晩入れてみるのが良いと思います。
すぐに新品を買い換えるのではなく、簡単なことからやってみて下さい。意外と簡単に戻りますよ。